社長は男子高校生

株式会社飛脚堂の社長は男子高校生です。

水戸に新市民会館が出来るけど、この箱作って回せるの?

超ローカルネタです。水戸に新しい市民会館が出来る件について。

画像は元記事より。

 

水戸市民会館(同市中央1丁目)の移転先について、高橋靖市長は11日、水戸芸術館南側の泉町1丁目北地区とする方針を表明した。再開発事業で整備する複合施設の核として組み込み、県内最大規模の2千人収容ホールなどを設ける。高橋市長は「水戸芸術館との相乗効果が生まれ、芸術文化の拠点性を高められ、にぎわい創出につながる」などと移転先選定の理由を説明した。

(中略)

新たな市民会館は著名音楽家のコンサートにも対応できる規模を目指し、県内最大の約1500人収容の県民文化センター大ホール(同市千波町)を上回る2千人収容のメーンホールを設置。展示室や会議室なども合わせて計3千人を収容し、大規模な大会や会議の誘致を図る。

高橋市長は「国道50号から水戸芸術館まで見通せる、景観に配慮した低層の建物にしたい」との考えも示し、駐車場は周辺の民間駐車場との連携を視野に十分な台数確保に努める方針。総事業費は国の補助金も含め100億円を超える可能性もあるとした。

(後略)

http://ibarakinews.jp/news/news.php?f_jun=13867707389498

 

この箱作って何するの?この箱作って回せるの?

さて、国道50号線沿いに新水戸市民会館を作る計画が発表されました。ニュースにもあるように、2000人収容できるホールもあるそうです。こういう建設計画系には反対運動が付き物なんだろうなぁ…と思いつつ、Facebookを眺めていたら、(少なくとも僕が見た限りでは)反対の流れは見受けれられませんでした。珍しく反対意見が見当たらない。いや、反対の人もいるでしょうが、今回は圧倒的少数と考えて良さそうです。

 

県民文化センターよりも500人程多く収容できるホールも設置するとのことですが、果たしてどうでしょう。きっと今まで通り、小澤征爾のコンサートは芸術館コンサートホールで開催され、落語は同じく芸術館のACMホールで開催されると思います。コンサートホールのような音響性を兼ね備えるには相当の技術や費用がかかります。それをペイすることが出来るとは思いません。少なくとも「浴槽」と呼ばれる県民文化センターよりは音響性は良くなるのでしょうが、それでもコンサートホールに勝ることはないでしょう。小澤征爾さんを初めとする指揮者はどちらのホールで指揮をしたいでしょうか。聞いてくれる人はすくなくとも、良い環境で披露したいです。

 

もしかしたら、新水戸市民会館で指揮をしてくれるかもしれません。でも、芸術館側にとってはあまり美味しい話ではありません。芸術館ホールと市会館ではもちろん勝手が違いますし、市のホールは費用も多少なりともかかります。しかも、有名な指揮者のコンサートならいざしらず、普段芸術館で行っている「ちょっとお昼にクラシック」のような小さいイベントは今まで通り芸術館のコンサートホールで開催されることは確実です。

 

でも、落語については少しも良い状況です。落語家はそれほど音響を気にしないため、キャパシティの問題です。流石に平日の夜に水戸の2000人ホールを埋める力が春風亭昇太立川志の輔にあるかどうかは分かりませんが、それでも、400人収容のACMホールはあっという間に満席にし、立ち見を出すくらいですから、市会館で行うメリットはあります。

 

もちろん、こうした外部からだけでなく、お隣の市にある「ひたちなか文化会館」のように積極的にコンサートや公演を主催したり招致することが大切です。市役所の中に課を設けず、ある程度独立させた方が、より自由な活動を行えるかもしれません。

 

キャパや稼働の問題だけでなく、場所の問題や建築の問題もあります。ひとまず、早く設計プランが見たいです。賛成、反対、問題点など、皆さんの意見もお待ちしております。