リア充気分を味わえる「リア充コート」はどうやって生まれたのか?
先週の日曜日、TEDxTsukubaにお邪魔しました。飛脚業務を主にこなしたのですが、折角なので、スタッフとしてお手伝いもさせていただきました。今回のTEDxは豪華なメンバーでした。今日はその中からリア充コートを開発した筑波大学の学生、大森さん、進林さん、杉浦さんの開発チームが登壇。少し内容をご紹介します。
リア充コートを開発した目的
彼女にプレゼントをあげたのに、反応がなかったということ、ありませうよね?僕たちは彼女いないから関係ないんですけど(笑)。そういった時に落ち込まないノウハウをお教えします。
僕たちは、非リア充にリア充のような体験をさせるコンテンツを考えました。そして、そのために抱きつかれるという体験を提供しようとしました。
リア充:リアルが充実している(主に彼女がいる)こと。
誰に、何を、なぜさせたいかという目的を定めて、それに対して最適なアプローチを選択する、最短のルートを選ぶことが大事。
リア充コートを考える前には、「手をつなぐ」「声が聞こえる」「腕を組む」というアプローチ方法も考えました。でも手の触感は敏感で機械では騙しにくい、腕を組むことは大掛かりな装置になってしまう、声が聞こえるのは簡単だが、リア充感を感じられにくい。
その中で、僕たちはリア充コートに「抱きしめる」というアプローチを用いました。抱きしめる部分は「腰」だから感覚が鈍く、騙しやすい。コートの上からなのでなおさら感覚が鈍くなる。さらに機械が小さくて済む。だから、「抱きしめる」というアプローチを用いてリア充コートにした。
「彼女にプレゼントをあげる」という行為は、「彼女を喜ばせたい」ということが本質。それを見失ってしまうのはいけません。「彼女を喜ばせたい」という目的があって、それに対する最適な手段を設定すること。まぁ僕らは彼女居ないですけどね(笑)
最後には実演も行いました。「非リア充の方お願いします!」
ウィーン、と機械音が鳴り響く。体験者「これはすごい発明だと思います」。会場は笑いに包まれ、プレゼンは終了しました。
休憩中はリア充コートの試着会が。ひっきりなしに体験者がやってきます。予想以上に早く進行が進み、50分も休憩時間がありましたが、その50分、開発陣は休む暇なくリア充コートを動かしつ付けました。お疲れ様です。
登壇者の岡さんです。
コート装着完了いたしました。
ヘッドフォンも装着して下さい、とのこと。
装着して抱かれるまで待ちます。
ウィーン。
岡さん「これ、すごくいいですね(笑)」
僕も体験させてもらったが、なんだか駆け寄ってくる足音がリアルで笑ってしまいました。あまり実用的でないリア充ボイスも入っているようで、「深夜のノリで声優さんに発注したので、一般向けではないのばかりになってしまった」とのことです。なぜか後ろから抱きつく設定なのに「チューしよ!」とか。20種あるうちの一般向けは3種類だけだそうで…
みなさんも、機会があったら是非、リア充コートをお試しください。もしかしたらリア充になる努力をしたほうが早いかもしれないけどね。